全面施工のための材料と工法

・シート類、アスファルト、弾性ウレタン、不飽和ポリエステル、エポキシなどがスタンダードな防水材料ですが、何々でなければならないということも、どれが良いという事もありません。

どのやり方も、材料も、一長一短です。状況に合わせて選ぶという事が大切です。

ウレタンは床用より安価なものが、防水用としていろいろなメーカーから市販されています。
(しばしば、ノンタールウレタンという名前がついています。)

不飽和ポリエステルは、イソ系、あるいはフレキシブルポリエステルが安価で適当です。
日光で劣化しないように、最後に耐候性塗料をかぶせます。
(フレキシブル系には、必ずしもそれを必要としない程耐候性が良いタイプもあります。)

シート防水やアスファルト防水は、それなりの(他の使い道のない)専用道具が要りますので、アマチュア用としてお勧めではありませんが、説明だけはしておきます。

・アスファルト
石油の蒸発残しとして、天然にも産し、古代から(船などの)防水材として利用されていたそうですが、現代のものは、もちろん精油所で(余りものとして)生産され、最大の用途は道路舗装です。(道路用は砂利と混ぜて使います。・・・アスコンといいます。)
一般的には固さによって規格分類されますが、性質は原油の産地によって違いがあり、さらに、ゴムなどのいろいろな添加剤、変性剤を加えることで物性をいろいろ変えられたりしますので、アスファルト防水材と一口に言っても、メーカーによって違いがあります。 
それで、そう簡単に、性質がどうのこうのということはできませんが、“熱をかけると溶ける”ということだけは全品種に共通です。
施工も、熱で融かしてばら撒きます。
いきなりばら撒くと剥がれやすくなりますので、通常はばら撒く前にアスファルトプライマー(*)を塗布します。(*ブローンアスファルトを灯油などで溶かしたものです。)
ただ、ばら撒くよりは 工場で補強クロスと一体化させた一定の厚さのシートにしておき、それを現場に持ち込んで、トーチで炙って溶かしながら貼り付ける方法の方が スマートです。
そんなやり方は“アスファルトシート防水”といいます。
(そういうシートは、防水材メーカーが大量生産しており、裏に粘着性をもたせ、離型フィルムを剥して貼り付ける簡便タイプも市販されています。)

・シート類
シート防水用のシートは、いろいろなルーフィング材メーカーからいろいろなものが市販されています。上述のアスファルトの他、ゴム、塩ビ、ポリオレフィン(ポリエチレンやTPOという熱可塑ゴム等)が代表です。
(最近は、あとあとのゴミ処理を考えて、塩ビ製をさける傾向があるようです。)
屋根との接合には、アンカーやゴム糊やエポキシ接着剤やウレタン接着剤等が使われます。
シート同士の接合は、専用工具による熱融着か、接着剤による接着のどちらかです。

☆防水仕様の防水以外の機能

防水に、防水以外の機能が求められる事があります。
例えば人が歩行する場合は、歩行感や滑り止め機能、車が通行する場合は、耐摩耗性や滑り止め機能、下地が鋼材の場合は、防蝕機能、といった具合にです。
屋上を駐車場にしたりするような場合には、樹脂ライニングの技術がそのまま防水に転用されています。
その意味で、塗り床工事と塗布防水工事を言葉で区別するのは無意味です。

どんな防水法でも、防蝕や それ以外のいろいろな機能を付加することが可能です。

どんな機能が付加できるかは(目的は防蝕だけですか:参照)してください。

ちなみに一番スタンダードなのは、ノンスリップ加工です。
(“床仕様”のノンスリップの項参照)




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