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ピグクリーニング、ピグライニング、配管ライニング

(別名 管更生工事)

左の写真がピグの例です。
これを配管の中に押し込み、後から水圧や空気圧をかけて強制的に管内を移動させて、汚れや錆などの付着物をかき落として除去する手法をピグクリーニングといいます。
左からスフェア、ワイヤ、スパイク、ベアの各ピグ
後ろは、それを使ってエポキシライニングした管

【ピグライニング】

スフェアーピグという球型のゴム製ピグの前面にライニング材を投入して ピグで押して、管とピグの間隙に ライニング材を残す手法が、ピグライニングです。
 
 
下の写真は1984年 8in1500mの化学工場の廃液配管の内面に、開発したばかりの配管ライニング技術で、ビニルエステルフレークライニングを施工した時のものです。
ランチャーのセッティング
水打ピグによる錆落し工程
塗布状態の点検のためフランジを外したところ
水打ちスパイクピグで除錆⇒エア打ちワイヤピグで除錆しながら乾燥⇒スフェアピグでライニングという手順で行います。
 
左の写真は我々が小口径の短管のライニン グ用に工夫して手作りして、20年来使ってい る“ひも付きピグ”と名付けた道具です。
短い直管やノズルにフレークライニングやパテライニングをするときに威力を発揮します。
(特許申請してないので、真似はご自由にどうぞ。ただし、本格的なパイプラインはこんなチャチなやり方ではできません。)↓
ソテック流ひもつきピグによる配管内面ライニング
管の内面クリーニングやライニングには、他にもいろいろな手法(工法)があり、どの手法にも、弱点と長所がありますので、状況に合わせて工法を選ぶ必要がありますが、実際には複数の手法をマスターしている施工業者は日本にも世界にもほとんど居らず、大半の業者はそのうちのひとつだけしかできませんので、工法を選ぶのは、発注者しかありません。
 
(その判断のもとになる工法の解説は、そのうち 別のページでやります。)
 
なお、殆んど全ての業者が、一つのやり方しかできないのには理由があります。
 
・・・配管(内面)ライニングは、数あるライニング技術の中で、最も難しいものの一つであり、ノウハウをマスターするにも、相当の試行錯誤が必要です。
そして、どの工法も行うにしても、それ専用の多少まとまった金額の機材のセットが必要であり、地価の高い都会では資材置場の確保だけでもかなりの負担になります。
 
我々も、ピグライニング法を開発はしたものの(時期が早過ぎたのか、そんな手品みたいなこと本当に出来るのか?と)信用してもらえず、営業がサッパリという期間が 長く続き過ぎたため、作った機材をそのままスクラップにした・・という苦い経験があります。
日揮工事(株)のSSJ(スーパーサンドジェット)工法
 
例えば上の写真は、液化N2ガスを瞬時に気化させて、スチールショットとともに 配管内に 高速で送り込み、内部をブラストクリーニングするマシンです。
MAXで、写真の大型N2ガスローリーを30分で空に出来る というとんでもないパワーの代物で、日揮工事さんが大金を叩いて製造したものです。
 
我々の配管ライニング材のお客さんでもあり、開発パートナーでもあったのですが、この先進技術も、(営業が振わず、)残念ながらあまり使われることなく、消えてしまいました。
技術開発というのは、リスクと背中合わせですから、初期投資が大きくて営業的見通しの立たないものに関しては、世界のどこの業者も、“複数のやり方をマスターする”程の余裕は、持てないのが実情です。
それに、日本の9割以上の施工業者は○○工法協会や××工法協会といった(技術内容は大同小異の)フランチャイズ本部から技術供与を受け、それに従っているだけの存在であり、しばしば、塗料を変える自由さえ持たされていません。(複数の工法云々以前の話です。)
 
というわけで、弊社は現在配管内面ライニングの施行は休業中
別の仕事に振り回されているので、 再開の予定立たず、です。
 
そういった、既設配管内面ライニングについてのお問合せは、
株式会社 川崎(TEL0878-65-1212)へどうぞ
初志貫徹で元気一杯の 配管ライニング専門会社です。(この当時からのお付き合い。)
 
弊社の配管ライニング材は、全てこういったいくつかの施工会社で継続して使われています。
(但し契約企業向け特注品ばかりですから、一般向けには販売していません。)
 
株式会社ソテック 〒272-0004 千葉県市川市原木2165 TEL.047-328-6390 FAX.047-328-6392 1.防蝕ライニング設計、施工 2.防蝕ライニング材・接着剤・製造、販売
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