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ポリウレタン樹脂の解説

解説

ポリウレタン樹脂・ポリウレア樹脂

   ポリイソシアネートポリオールを反応させたものが、ポリウレタンポリイソシアネートポリアミンを反応させたものがポリウレアです。
 
エポキシと同じく付加重合で硬化し、ABABABA・・の形になりますので、イソシアネートとポリオール或いはポリアミンの組み合わせを変えると物性が変ります
 
(例外的なタイプとして、弊社のファンデーション#123や#129のように、イソシアネートプレポリマーを周囲のと縮重合させるポリウレタンがあります。これらは湿気硬化ウレタンと総称されます)
ポリイソシアネートには(分子の構造や重合度が異なる)沢山の種類があり、ポリオールやポリアミンにも(同じ意味で)沢山の品種があります。
だから、理屈上はエポキシの様に膨大な数の組合せが考えられますが、市販のポリイソシアネートや、ポリオールやポリアミンのバリエーションは、エポキシとその硬化剤程多くは無く、配合上の制約も多いので、配合のバリエーションはエポキシより(桁違いに)限定されます。
 
その結果なのかどうか、塗料や床材としては、似たようなものが出まわっています。
塗布材としての最大の用途は、弾性ウレタン床材や防水材です。
ゴム弾性を持ったポピュラーな材料であり、非常に軟質なものからやや硬質のものまで硬さのバリエーションがあります。
タール・アスファルト・高沸点溶剤等を混合して増量し、低コスト化したものが、主として屋根防水用として市販されています。
 
   いずれにしても、こういう弾性ウレタンタイプは重防蝕用途には向きません。
 
理由は二つ
1)耐蝕性(耐加水分解性、特に耐アルカリ性)に問題があるものが多いからです。
(だから、強アルカリ性物質であるコンクリートに塗る時は、必ず、耐アルカリ性のプラ イマーを介して接着させないと、後で剥れたり分解したりします。)
 
2)ウレタンに限らず、軟質ということは重合物分子の網目構造が粗いことを意味しま す。 網目が粗いと、腐食性物質が通り抜けし易くなります。(つまり環境遮断性が低いということです。)同じ理由により、耐熱性も耐溶剤性も貧弱です。
 
   ・・というのが、この弾性タイプが、大抵の重防蝕に使えない理由です。

   近年、市販されだしたエポキシ並に硬いタイプは防蝕に使えるかもしれません。

   伊藤製油(株)やアイカ工業(株)等から発売されています。
弊社のものをテストしてみたら、耐酸、耐アルカリ等良好でしたが、価格的にエポキシより高く、作業性がエポキシより悪いので、これで防蝕仕様を組んだ事はありません。
但し、施工環境によっては、エポキシより汚れにくいものに仕上がるという特徴がある為、食品工場の床材に使っています。自家消費用のみで、市販はしていません。悪しからず。)
 
ポリウレアは一般的に反応がモーレツに早いので、手作業で混ぜて塗るなどという時間的余裕はありません。(そういうタイプが無いわけでは有りませんが・・)
この性質を逆に利用して、高速RIMスプレーという方式でライニングできます。

(ただし、専用のRIMスプレー機がいります。)
 
株式会社ソテック 〒272-0004 千葉県市川市原木2165 TEL.047-328-6390 FAX.047-328-6392 1.防蝕ライニング設計、施工 2.防蝕ライニング材・接着剤・製造、販売
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