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接着部のデザイン

“接着力”の説明で少しふれたように、接着部分をどういうデザインにするかで、耐破壊力は大きく変わります
 
例えば、次のような形では・・・

この接着デザインは
⇔方向に力が加わる場合は、最悪です。
この形なら、硬い接着剤よりゴム状の方が、耐衝
撃性は高くなります。
端部を図のようにすれば、局部的な応力集中を防げますので、破損しにくくなりなります。
ソケットをかぶせて接着すれば、最も壊れにくい形になります。
⇒この方が端部が強くなる。 ⇒この方がさらに良い。
端部のビス止め、リベット止めと組み合わせると単独よりずっと強くなります。

熱膨張率が大きく異なるものを、熱変化の大きいところで使う場合は、
①接着剤にゴム弾性をもたせて、歪みを逃がす。
②剛直な接着剤の接着力で、伸びを押さえ込む。

という、二つのやり方が考えられます。
いずれにしても、左の図のような安直なデザインは避けるべきです。
右の図のように、接着プライマ-にゴム弾性をもたせるだけでも、耐熱衝撃性は改善されます。
 
(耐水や耐薬品の場合は接着部の“形”もさることながら、接着剤の耐蝕性や被着体の表面処理の仕方が、大きく影響します。)
 
以上のように、“接着部にどんな力が加わるか”ということを予測し、その力が接着剤を剥がす方向に働かないように工夫するのが、接着デザインの基本です。
(極論すれば、“接着剤を信用するな”ということです。)
株式会社ソテック 〒272-0004 千葉県市川市原木2165 TEL.047-328-6390 FAX.047-328-6392 1.防蝕ライニング設計、施工 2.防蝕ライニング材・接着剤・製造、販売
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